パソコン活用研究ラピュタへの道(アセンブラ、DOS、Windows、旧型PCの活用研究)
起動Disk
Windows95が登場して、既に5年以上が経過し、MS−DOS(16Bit
DOS)も遠い存在になって
しまいました。MS−DOSを持っている人はもうごく少数になってしまったのではないでしょうか。
Micro Soft
がMS−DOSの販売を止めてしまったので、今16Bit
DOS というと、IBMのPC−DOS
(大型のソフトウエア売り場を覗くと、たまにある)か、Windows95/98/ME上のDOS窓(DOSプロンプト)
DOSモード、ということになるしょう。
それから、Windows95/98/ME
の起動Diskも、いちおう16Bit
DOSと言えましょう。
今回は、この「起動Disk」に焦点をあててみます。
1 起動Diskの作成
Windows95/98/ME
の「コントロールパネル」から「アプリケーションの追加と削除」を選択して下さい。
そこで「起動ディスク」というタブを選択すると、「ディスクの作成」というボタンがあるはずです。
空のフロッピーディスクを用意し、ボタンを押せば、「起動Disk」ができます。
2 起動Diskの中身
Windows95 と Windows ME
の起動Diskの中身をみてみます。
IO SYS 225,558 DRVSPACE BIN 71,287 BILING SYS 3,207 JFONT SYS 22,790 JDISP SYS 22,664 JKEYB SYS 22,487 JKEYBRD SYS 1,494 ANK16 FNT 4,096 ANK19 FNT 4,864 KANJI16 FNT 260,576 CONFIG SYS 127 COMMAND COM 116,802 FORMAT COM 54,535 SYS COM 16,919 FDISK EXE 72,728 ATTRIB EXE 16,356 EDIT EXE 72,654 REGEDIT EXE 125,440 SCANDISK EXE 134,638 SCANDISK INI 7,270 DEBUG EXE 23,834 CHKDSK EXE 37,744 UNINSTAL EXE 76,832 MSDOS SYS 9 EBD SYS 0 AUTOEXEC BAT 85 D011V110 SYS 24,422 MSCDEX EXE 25,878 US BAT 126 |
基本的なデバイスドライバを集めたもの。 圧縮ディスクの利用 バイリンガル機能を提供するデバイスドライバ(日本語〈−〉英語モード切替) 日本語フォントドライバ 日本語表示ディスプレイドライバ キーボードドライバ PC起動時の環境設定ファイル コマンドインタプリタ Format システムの転送 Fdisk ファイル属性の表示、変更 エディター レジストリエディター スキャンディスク DEBUG ディスクのチェック Windowsシステムのアンインストール 起動時み自動実行されるバッチファイル CD−ROM物理デバイスドライバ(*) CD−ROM論理アクセスデバイスドライバ 英語モード |
CD−ROM物理デバイスドライバは、Windows95の起動Diskには、自動的には、組み込まれません。
これは、おじさんが後で追加したものです。
IO SYS 118,272 AUTOEXEC BAT 1,246 CONFIG SYS 955 SETRAMD BAT 1,253 README TXT 13,372 FINDRAMD EXE 6,855 FIXIT BAT 1,430 RAMDRIVE SYS 17,655 ASPI4DOS SYS 14,386 BTCDROM SYS 21,971 ASPICD SYS 29,606 BTDOSM SYS 30,955 ASPI2DOS SYS 35,330 ASPI8DOS SYS 37,564 ASPI8U2 SYS 44,828 FLASHPT SYS 64,425 EXTRACT EXE 53,767 FDISK EXE 82,140 BILING SYS 3,175 JFONT SYS 22,790 JDISP SYS 22,664 JKEYB SYS 22,423 JKEYBRD SYS 1,494 ANK16 FNT 4,096 ANK19 FNT 4,864 KANJI16 FNT 260,576 COMMAND COM 117,638 HIMEM SYS 33,191 OAKCDROM SYS 41,302 EBDUNDO EXE 29,843 CHECKSR BAT 752 HIBINV EXE 3,501 EBD CAB 276,056 MSDOS SYS 9 EBD SYS 0 |
Windows95起動Diskの IO.SYS
よりかなりファイルサイズが小さい RAMディスク設定? RAMドライブのナンバー取得 RAMディスク作成 *1 (以下*1はCD−ROM物理デバイスドライバ) *1 *1 *1 *1 *1 *1 CAB(圧縮)ファイルの展開 *2 (以下*2はWindows95の起動Diskとほぼ同じ) *2 *2 *2 *2 *2 *2 *2 *2 *2 XMSのメモリ管理デバイスドライバ *1 |
思いのほか、Windows95の起動Diskと構成が違います。
CD−ROM物理デバイスドライバが各種用意されている点、RAMディスクドライバがある点の他
Config.sys
Autoexcec.bat
が随分と巨大になっています。
Windows95/ME
いずれにせよ、MS−DOSの最小構成(+日本語表示機能)といえるでしょう。
3 従来のMS−DOSとの違い(IO.SYS
MSDOS.SYSについて)
起動DiskのIO.SYS
は、昔のMS−DOSでいうところの、IO.SYSとMSDOS.SYS
を合体させたもの
です。すなわち、基本的なハードウエア(キーボード、ディスク、コンソール等)に関する入出力の制御、
および(以下、旧MS−DOSの働き)メモリー管理、ファイル管理、デバイス管理などの役割をうけもちます。
起動Diskの中心的な役割をになっています。
起動DiskのMSDOS.SYSは、テキストファイルとなっており、わずか9Byteの補助的なファイルとなっている。